ボンベ熱量計

EN ISO 1716

EN ISO 1716熱量計は、制御計算機を埋め込んだ、手頃な高分解能の等周温･温度制御酸素ボンベ熱量計です。

ボンベ熱量計は、材料の燃焼熱や発熱量を測定する場合に最も一般的な装置です。この装置では、指定された多量の試験片を標準化された条件下で燃焼させます。これらの条件下で決定される燃焼熱は、観察された温度上昇に基づいて、ヒート・ロスを考慮し計算されます。燃焼プロセスは、高圧に耐える建造容器で、一定のボリュームのコンテナ(ボンベ)中の酸素雰囲気の内部で開始されます。容器は攪拌水槽に浸され、全体の装置が熱量計容器となっています。熱量計容器も、外部の水槽に浸されます。熱量計容器中の水温および外部の水槽温度の両方がモニターされます。

酸素ボンベ熱量計はさまざまなアプリケーションから生じる熱の測定に使用され、最新のASTM、ISO、EN、BSおよびDIN国際基準に合致するよう設計されています。次のグループの材料の発熱量を測定できます:

建築材料(例: EN ISO 1716)
石炭、コークス(例: ASTM D5865)
燃料、(ガソリン、灯油、燃油、1-D番および2-D番ディーゼル燃料および0-GT, 1-GTまた2-GT番ガスタービン燃料)(例: ASTM D240-92)
炭化水素燃料(例: ASTM D4809-90)
食品、栄養剤、穀物
廃棄物、廃材
可燃物など

等周温オペレーティング・モード
等周温なボンベ熱量計は、ジャケット温度が一定温度で維持され、熱量計容器(ボンベとバケツ)温度が、サンプルの燃焼による発熱で上昇する熱量計です。ジャケットとバケツの温度は、連続的に測定され、テスト後にヒート・ロスを修正できます。

埋め込み制御計算機、キーパッドおよびLCDは、見やすく使いやすいメニュードリブン・ソフトウェアによって、計装オートメーション、データ収集･分析が可能です。

外部水槽の自動温度制御
埋め込まれた制御計算機は、自動的に外部の水槽温度をセットします。温度は、2基の高精度･高分解能白金抵抗温度計(PRT)を使用して測定されます。熱量計容器の温度制御充填のため、外部サーモスタットのコントローラー、水槽、サーキュレーターと冷却器が、ピペットとあわせて標準として供給されます。これは、人為ミスを防ぎ、繰り返し精度を高め、テスト間の準備時間を著しく縮小します。

酸素充てんシステム
装置オペレーションを単純化するために、ボンベ熱量計には、セミオートマチック充てんシステムが取り付けられています。ユーザーの行う操作は、カップリング上のプッシュを接続し、ボンベを酸素で充填するキーを押すだけです。その後、ボンベが必要な圧力まで充填され、自動的にスイッチが切れます。この圧力に到達していない場合、エラー・メッセージが表示されます。

自動点火
埋め込まれた計算機が、外部水槽の温度をコントロールし、熱量計ベッセル温度が安定したタイミングを通知します。この時点で、ボンベが自動で点火されます。

較正
「水当量」と呼ばれる定数を決定するために、認証安息香酸を燃焼させることによってボンベ熱量計の較正が行われます。装置は、複数のボンベ/バケツ・コンビネーションでの水当量を記録することができます。各ボンベ/バケツ・コンビネーションについて、5回の較正が行なわれます。ソフトウェアは、これらの5回の較正の平均を計算し、この値をサンプルをテストする場合の水当量として使用します。

ご注文ガイド
ボンベ熱量計は次から成ります::

埋め込み計算機制御によるボンベ熱量計、見やすく使いやすいインターフェース、LCDグラフィックディスプレイ、高精度/高解像度PRT、2基のRS232インターフェース、プリンター用パラレルポート
酸素ボンベとバケツ(熱量計容器)
サーモスタット制御水槽、サーキュレーター、冷却器、ピペット(2L)
EN ISO 1716試料調製装置、ワイヤーと綿、シガレットペーパーに着火
設置用付属品

付属品: